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温泉の入浴方法と効能
「温泉とは?」 「温泉の効果」 「飲む温泉」
「温泉の入り方」 「泉質と効能」  
温泉とは?
温泉を好きな方は多いですが、温泉の定義を皆さんは知っていますか?
”温泉”とは「地中から湧き出る温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、別表に掲げる温度、又は物質を有するもの」と温泉法で定められいて、「25℃以上の水温」があれば、溶けている物質がほとんどなくても「温泉」と呼べます。実は全国にある温泉の約4分の1は、このような温泉(単純泉)だそうです。
一方、泉水中に溶けている物質の総量が「1リットル中に1g以上」か、水素イオン、総鉄イオン、マンガンイオンなど定められた18種類の物質のうち少なくとも1種類が規定量以上含まれている水も、「温泉」となります。
日本には、現在3000ほどの温泉地があります。含まれている成分はそれぞれの温泉で異なります。つまり、一口に温泉といっても、その種類は千差万別であり、ひとまとめに温泉を語ることは難しいのです。
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温泉の効果
温泉のお湯には、水道水にはない特定の成分が含まれています。
例えば、硫黄には解毒作用や皮膚をなめらかにする働きがあり、鉄は貧血に効果があります。各成分の化学的な効果を知り、改善したい症状によって最もふさわしい温泉を選べる事が出来れば理想的です。様々な成分が微量ずつ含まれている温泉は、さまざまな薬理効果が相乗的に作用して体の調子を整えてくれるという良さがあります。
ただ、こうした温泉の化学的効果も、入浴剤などを使えば代用できる可能性がありますが、本当の温泉には入浴剤では決して真似することの出来ない、温泉地ならではの湯けむりに霞む景色、浴衣を着て行き交う人々の光景や都会にはない自然の姿を味わう事が出来ます。また、海辺の温泉では豊富なマイナスイオンによるストレス解消効果を、森の温泉なら森林浴効果をしっかり得ましょう。環境が変わることで気分がリフレッシュする、これも温泉の効果でしょう。
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飲む温泉
西欧では温泉と言えば入浴よりも「体を治すために飲むもの」として考えられています。
例えばドイツでは「温泉を飲むのは野菜を食べるのと同じ」と言われるほどです。温泉には多くのミネラルが含まれていて飲泉すれば野菜を食べるのと同じ分のミネラル分を体内に取り入れられるのです。
日本にも「湯治」や「飲泉(温泉を飲む)療法」という言葉があるように、健康になる為、または維持する為に温泉につかったり飲泉したりします。
では、なぜ「飲泉」が体によいのでしょう。
都会の水道水の水は消毒する為に遊離塩素が使われています。
この水道水は肌に触れるほんの一瞬の間におよそ15万個の細胞を死滅させると言われています。その水道水を飲む事は、少し怖いような気がします。
ところが飲む事の出来る温泉の成分はミネラルの他にカルシウム・マグネシウム・ナトリウム・炭酸水素イオン等が含まれており、体に悪いはずがありません。源泉の水をコップで飲んだり、ポリタンクで持ち帰って飲んだり、自分の症状に必要な泉質の温泉の水を飲めば有効な効果があるかもしれません。ただし、個人によっては控えた方がよい泉質もありますので症状に適した温泉を探す事が大切でしょう。
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温泉の入り方
かけ湯が大切
かけ湯は欠かすことができない重要なプロセスです。
かけ湯をせずに、冷たい体をいきなり熱いお湯の中に入れると、そのショックで血圧が急上昇してとても危険なのです。かけ湯はつま先から腿、そして腹部へ、指先から腕、そして胸へという具合に、体の末端から上のほうへ順にお湯をかけていき、徐々に体をお湯の温度に慣らしていきます。入浴前のかけ湯で大切なのは、最後に頭にも十分お湯をかけることです。頭に10杯位お湯をかぶっておくと、入浴時の温熱刺激への準備運動になり、湯から上がるときの立ちくらみを防ぐことができます。特に冬場や温度の高い温泉では、体の為にもかぶり湯を行ってください。
まずは半身浴から
かけ湯を終えたら、静かに湯舟に入ります。まず体の半分の高さまでのお湯に入ると、体に無理がかかりません。これが半身浴と呼ばれる入り方です。
湯舟の中では全身にかなりの水圧がかかります。その圧力で血管、特に皮膚表面の静脈や血液を多く含んでいる肝臓、脾臓、筋肉などが圧迫されて血液がたくさん心臓に戻ってくるので、心臓にかかる負担が大きくなります。また、横隔膜が押し上げられて肺の容量が少なくなるので、これを補うために呼吸数が増加します。健康な人にはそれが心地よい刺激となるのですが、心臓や肺に病気のある方は、水圧によって心肺に過大な負担がかかってしまいます。半身浴は浅い分だけ水圧が低いので、当然、心肺への負担が少ないので体が弱っている人には全身浴よりも半身浴をお勧めします。
短時間の入浴を1日3回まで
額に汗が吹き出たり、動悸が激しくなるなどの長湯は禁物です。
ぬるい湯での半身浴や寝湯では長くつかっていても構わないのですが、熱い湯での長湯はかえって体に毒です。特に高齢者、高血圧、動脈硬化症、心臓病、脳血管障害の方は、血圧と心拍数が急上昇して血液も固まりやすくなるので非常に危険です。
また、度を越した回数の入浴は考えものです。1日に3回までを目安にしましょう。
湯上がりは、流さない
「上がり湯」として水道水のお湯をかぶる習慣のある人は、温泉でもついつい最後にシャワーを浴びてしまうようです。でも肌についた温泉の薬効成分は、3時間程度は効果が持続しているのです。肌の弱い方や、強酸性泉のような刺激の強い温泉以外では、シャワーで洗い流さないほうが効果的です。
温泉から上がったあとは、気分は爽快でも、体は思っている以上に疲れています。血圧が安定するまでには2〜3時間かかりますので、少なくとも30分は横になってゆっくり休みたいものです。水分もしっかり補給してください。
 
次のような状態にある人は、入浴してはいけません
急性疾患(特に熱がある場合)、悪性腫瘍、活動性の結核、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、
高度の貧血、 その他の一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)
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泉質と効能
単純温泉

含まれている成分が薄く、無色透明で無味無臭。お湯が軟らかく刺激が少ない為、万人向き。療養効果を上げる特殊な成分を含むことも多く、病気や手術後、骨折や外傷後の療養によいとされています。飲泉すると尿量が増し、神経痛や慢性消化器病によいとされます。
放射能泉

ラジウム泉とも言われ、微量のラドンを含んでいます。また、尿酸を尿から出す事から「通風の湯」とも言われています。成分に含まれる放射能は気体で湧き出した後、空気中に放散されるので心配ありません。高血圧、動脈硬化などによいとされ、飲泉は、通風、胆石などによいとされます。できるだけ源泉に近く新しい温泉で飲泉しましょう。
鉄泉

湧き出した時は無色透明で空気に触れると褐色になります。鉄イオンを主な成分としている温泉です。貧血症、慢性消化器病、痔、月経困難症、更年期、慢性皮膚病などによいとされ鉄分は皮膚からも、飲用しても吸収できます。飲泉は、湧き出したばかりの透明な湯を飲みましょう。
硫黄泉

白濁した湯で、ゆで卵の臭いをきつくしたような匂いが特徴。腸の動きをよくし、飲泉すると慢性消化器病、便秘などに有効です。高血圧、動脈硬化、痔、慢性皮膚病などによいとされますが刺激が強いですから、体が弱まっているときや、肌の弱い人や乾燥肌の人には向いていません。
炭酸水素塩泉

ずばり美人の湯とは、この泉質をもつ温泉です。皮膚の表面を滑らかにし、脂肪や分泌物を洗い流し、肌がすべすべしてきます。アレルギー性疾患や慢性皮膚病、筋・関節痛に効果があり、重曹を含んでいますから、飲泉は、胃液を中和、消化を促します。胃炎、胃酸過多ほか肥満にも有効。

塩化物泉


よく温まる、塩分を含んだ温泉で、肌に付いた塩分が入浴後の汗の蒸発を防ぐことから保温効果大、“熱の湯”とも言われます。神経痛、リウマチ、冷え性、婦人病、月経障害、不妊症によく、飲泉すると胃液の分泌や胃腸運動が盛んになり便秘によいとされています。強食塩泉の場合は薄めて飲みます。
酸性泉

水虫でお悩みの方は是非お試しを。強い酸性です。抗菌力に優れ、慢性皮膚病、婦人病、糖尿病などに、飲泉は貧血、慢性消化器病によいとされています。刺激が強いので、肌の弱い人や病弱の人は湯ただれを起こす事があるので、入浴後は真湯や真水で洗い流しましょう。
二酸化炭素泉

炭酸ガスの小気泡が肌に付く泡の湯で、一般に泉温が低いのく保湿効果があるのが特徴です。血行を促進し、身体が芯から温まります。飲むとわずかな酸味と清涼感があります。不妊、便秘、消化促進、鎮痛作用があり、胃弱の人におすすめします。
硫酸塩泉

芒硝泉、石膏泉、日本では数少ない苦味泉に分かれます。動脈硬化の予防になり、入浴と飲泉で芒硝泉は、肥満症、痛風、胆道疾患、外傷などに、石膏泉・苦味泉は高血圧、動脈硬化、糖尿病、慢性皮膚病、筋・関節症など、によいとされています。
 
症状に合わせて選べる効能例
症 状 効  能 症 状 効  能
高血圧 月経障害
動脈硬化 月経困難症
運動麻痺 慢性消化器病
筋・関節痛 慢性便秘
神経痛 糖尿病
打撲 痛風
骨折 肝臓病
切り傷 胆石
捻挫 慢性胆嚢炎
冷え性 慢性皮膚病
更年期 貧血
不妊症
慢性婦人科 水虫
※効能は全ての人に有効とは限りません。また、温泉療法医の指導を受ける事をおすすめします。
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